シスター

2017/01/31 Tue 13:25:02

若くして去っていった子は
天国で必要とされていたの

永らえている私たちには
ここで果たす使命があるの

短い命も 長い命も
どちらも等しく尊いものよ

どうか どうか それだけは
心に刻んで生きていって


言葉

Good Bye

2017/01/30 Mon 13:25:01

どんなに私を惜しんでも
もう そこに私はいないのよ

過ぎ去った日は さようなら
だから その手を離してね

両手を固く組んだままじゃ
誰も貴方と手を繋げない


言葉

半径1メートル

2017/01/29 Sun 13:24:02

後ろを見れば気が滅入って
何もやる気をなくしてしまう

遠くを見れば気が逸って
何にも手につかなくなる

ただ真摯に目の前の
小さな事を見詰めていよう

目の捉える範囲より
手の届く距離はずっと少ない


言葉

森のオオルリ

2017/01/28 Sat 13:24:01

もうすぐ海を渡るから
今日は挨拶をしに来たよ

地下暮らしのセミのお子さん
何を我慢しているの?

 外は寒くて凍えそうだ
 出掛けたくても 今はできない

やあやあ それは大変だね

冬眠前のシマリスさん
何を我慢しているの?

 もうすぐ ご飯を拾えなくなる
 食べたくても とっておかないと

やあやあ それは大変だね

散歩に来た飼い犬さん
何を我慢しているの?

 きっと 主人に叱られる
 遊びたくても じっとしてなきゃ

やあやあ それは可笑しいね
君の我慢って命懸けかい?


言葉

冬の車道

2017/01/27 Fri 13:23:02

大きなビルが日陰になって
ここには毎晩 雪が残る

凍っていて危ないから
通る人は 気をつけて

でも 実はこの場所は
注意していれば大丈夫

本当に危ないのは
安全と思った場所だから


言葉

キック・オフ!

2017/01/26 Thu 13:23:01

もし あと半年の命なら
ずっと欲しかった本を買う

もし あと一月の命なら
昨日までと違った服を着る

もし これが君と会う最後なら
僕は君にキスをする

さあ

不安で溢れた重いバケツを
力いっぱい 蹴り飛ばして

もし 明日で地球が終わるなら
ぐずぐずしてる暇はないだろう?


言葉

冬のメジロ

2017/01/25 Wed 13:19:02

街路の手摺りをこっそりと
小さな うぐいす色が行く

子供の落としたパン屑を
拾って家に向かうのかな

雪の積もった小枝より
冬の鉄棒は冷たかろう

目当ての物を見つけたなら
暖かくして帰るんだよ


言葉

棚の奥

2017/01/24 Tue 13:19:01

貴女にとっての「いつか」とは
何時になったらやってくるの

今すぐ役目を持たせてよ
早く僕を此処から出して


言葉

雪明りの夜

2017/01/23 Mon 13:17:01

四肢の震えるような夜に
一人のベッドで目を覚ました

温かいお茶でも飲もうかと
明かりを求める指が止まる

真っ白な街が夜を照らして
寝室には闇が一つもない

凍えた身体も忘れ果てて
僕はカーテンに手を掛けた


言葉

Scrap

2017/01/22 Sun 13:16:01

沈黙は金 雄弁は銀
中途半端は鉄の屑

多くを語れないくせに
黙ってる事も出来なくて
空にぼやきを投げている
僕の心は鉄の屑


言葉

いつか見た赤い傘

2017/01/21 Sat 13:13:01

雪の中にパッと咲いた
大きな赤い傘の花

温かい茶を匂わせて
蜜蜂のように人が寄る

席を求めて椅子を覗けば
鮮やかな牡丹と目が合った

それは何よりも芳しい
君と出会った冬の記憶


□パレット100題

野草庭園

2017/01/20 Fri 13:12:01

野薔薇は水をたっぷりと
タイムは乾燥した場所で

菫に熱い陽は避けてやり
ビオラには日の当たる場を

その子に合った世話をしないと
この子達は枯れてしまう

なのに 貴方は
ねえ どうして


言葉

ある会話♯170111

2017/01/19 Thu 13:11:03

年季の入ったグラスを見て
彼は哀しそうに言った

「君だって汚れたお古より
 綺麗で新しい物がいいだろ?」

それがグラスの事でないと
私はちゃんと分かっている

「気に入っているから、いいんだよ」

捨てようとする 彼の手を握った

「汚れたら綺麗にすればいい
 何度でも 何度でもね」


ある会話

ママ

2017/01/18 Wed 13:11:02

狭いカウンターに肩を並べ
眺める顔は1人の女性

少ないメニューといつもの味で
代り映えのない会話をする

隣にいるのが知らない人でも
ここは僕らの1つの家

「おかえりなさい」 「お疲れ様」
きっと明日も 僕はこの家の子


言葉

Age

2017/01/17 Tue 13:11:01

痛々しくて青臭い
尖った詩がもう書けなくても

瑞々しくて甘やかな
実になる詩はまだ書けなくても

きっと 今の自分にしか
書き出せない情景がある

この歳を生きるのは一度きり
目一杯 爪痕を残そうぜ


言葉

blessing

2017/01/16 Mon 13:10:01

足が動くこと
息ができること
毎朝 目が覚めること

美味しい物が食べられて
隣には君がいてくれること

時々は思い出そう
そんな日々が果報であることを


言葉

ないものねだり

2017/01/15 Sun 13:05:02

自分以外の全ての人が
君より恵まれて見えるのかい

誰かの目で見た君だって
そのうちの一人なんだよ


言葉

真似

2017/01/14 Sat 13:05:01

真似る事は学ぶ事

真似る事は無意識にも

自然と真似てもいいように

周りに置くなら良いものを


言葉

カカオ・ブラック

2017/01/13 Fri 13:04:01

窓の外には樹氷が並ぶ
空気の冷たい山の中

衣擦れの音と板のリズム
硝子の曇りと吐息の霧

白いスポーツを楽しんだら
黒い飲み物で温まろう

消えていく雪を嘆くよりも
変わらぬ味を賛美したい


□パレット100題

やる気

2017/01/12 Thu 12:28:03

やる気のない事にやる気を出すより
やる気のある事にやる気を出すと良い

何を言っているか分からないって?
それは僕がいつも思っている事だよ


言葉

活動

2017/01/11 Wed 12:28:02

新しく浮かんだ発想を
頭を捻って作り出して

展示していた作品が
気に食わなくて破り捨てて

いつだって 創作活動は
創造と破壊の繰り返し

それはそうだろう 何たって
生きること自体がそうなんだから


言葉

原石

2017/01/10 Tue 12:28:01

自分のイシを磨くなら
選りすぐりの綺麗な布で
じっくり丁寧に手を掛けて

借り物の汚れた布で
雑に扱ってしまわないでね


言葉

栄光

2017/01/09 Mon 12:27:01

過去の栄光を探すより

未来の栄光を 今 ここから


二行詩

キッチンにて

2017/01/08 Sun 12:26:04

広いキッチンで肩を並べて
包丁の音色と会話する

私はメイン 貴女はサラダ
使うお皿はとっておき

コップの並んだテーブルで
待ちきれないと箸が鳴く

さあさ ようやく出来ました
料理を抱えて二人で笑った


言葉

不思議のノート

2017/01/07 Sat 12:26:03

いつもの雑貨屋で見つけた
いつもは見ないガラスの棚

ピンクの猫が嗤うそばで
紳士のうさぎと目が合った

不思議の国へ誘うノート
1冊いかがと紳士は言う

時計を抱えた白いうさぎと
ワンダーランドの夢を見よう


言葉

天邪鬼

2017/01/06 Fri 12:26:02

好きな人への感動は
喉が詰まって言えなくて

嫌いな人へのお世辞なら
口先だけで言えてしまう

ほら 今日も 私を好く人は
私の好きではない人だ

本当の気持ちを隠したら
嘘の幸せがやってきた


言葉

無温暖色

2017/01/05 Thu 12:26:01

透ける色彩を散り敷いて
並べるタイルは赤 黄色

触れる指は冷たい けど
揺らめく光があたたかい

冬の日差しを受け止めて
オレンジ色に硝子は鳴く

早く春を連れておいで
僕らの色した花のために


□パレット100題

始動

2017/01/04 Wed 12:23:01

大地に揺られるようにして
寝ぼけた体は飛び起きた

大丈夫 なんて事ない
この程度は慣れたもの

此処が何処か分からなくても
道はちゃんと繋がっている

風は強くても 空は快晴
元気に床から飛び出そう


言葉

Step Up!

2017/01/03 Tue 12:21:01

辛い努力より 楽しい修行

いつでも それが成長の鍵


二行詩

紅桔梗

2017/01/02 Mon 12:19:01

艶やかな紫の
華やかな着物姿

結い上げた黒髪に
しゃんとした凛々しい背

大人びた その顔に
質素な小紋が素敵だね

歩く彼女は百合の花
無粋な柄は要らぬようだ


□パレット100題
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