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短詩1130

アイスクリームにベリーを添えて 炬燵に居座る晩秋の夜


露天の湯

お湯に沈んだ椛の葉が
泉に浸かった足に張り付く

それを幾つも拾い上げて
傍らの石の上に重ねた

指の先にも絡みつく
濡れ切った葉の感触

雨の日の悪戯のようで
子供心が顔を出した


野菜の庭

ナスにトマトにズッキーニ
ブロッコリーにバジルの葉

丸い庭に植えられて
野菜たちが窯に入る

出てきたそれを6つに分けて
僕らは美味しく庭を食べた


図書館

右手に馴染む木の感触
左手に抱えた本の匂い

厚い絨毯に靴を沈ませ
大きな階段を今日も歩く

差し込む光が塵を踊らす
書に囲まれた僕の隠れ家


勝ちの価値

勝って手に入れたいものが
負けても手に入るなら

そんな時は負けるが勝ち
勝負はいつも 笑ったもん勝ち


短詩1125

流れていく呟きを見て 吐き出したかった文字を捨てる


the brilliant green

ギボウシの大きな葉
地面を覆うエゴポディウム
クレマチスの白い花
愛らしいカンパニュラ

整った芝生の向こうに見る
すべてが主役の緑の苑

遠い島国に憧れた
草木が踊る 貴女の庭


短詩1123

冷たい風に服を着て 毛皮を忘れた犬が歩く


黒ずんだシルバーリング

何度 錆びて黒くなっても
何度でも磨けばいい

もう これ以上 磨けなくなるまで
何度でも2人で磨けばいい


夢中

使命に燃える人々が
これまで世界を変えてきた

遊び心ある人々が
これまで世界を変えてきた

どちらも同じ 夢の中
君はどちらを選ぶだろう?


開き直る

好きなら好きと開き直れ

好きなことで道を開き直せ


真似び

真似たいことだけ真似をする
学びたいことだけを学ぶ

それが一番 上手くいく
それが一番 楽しめる


WORK

布団の中で微睡む間に
私は一番 仕事する

シャワーを浴びている間に
君は一番 仕事する

私達が寝ている間に
AIは一番 仕事する

きっと そんな時代が来る
きっと もう そこまで来てる


メモリー

忘れてしまったのならば
きっと その程度のことだった

覚えていることだけが
きっと 本当に大事なこと


自由研究

興味のあるものは掘り下げて
興味のないものは見向きもしない

好きに調べてもいいだろう?
これは楽しむための学び


風の吹くところ

この風の吹くところ
すべてが常に自分のものだ

この風の吹くところ
何一つ 自分のものではない

この風の吹くところ
そこにいる僕は皆のもの

この風の吹くところ
そこにいる皆が僕のもの


記録

今 浮かんだ想像を
機械が代わりに記してほしい
忘れて消えてしまう前に
その気持ちで またキーを打つ


飴模様

オレンジ色にソーダ色
イチゴ色にレモン色

空に敷き詰めた傘の色が
光で溶けて街に降る

チェリーからメロンに跳んで
お構いなしに犬が駆ける

そいつに手綱を引かれながら
僕は飴模様の空を見た


寝子

甘えようと爪を立てて
構ってほしくて邪魔をして
それを分かってもらえなくて
不貞腐れて窓辺に寝る

面倒くさい僕だけど
気紛れに君を癒したくて
冷たい布団で震える君の
背中にそっと潜り込んだ


夜の公園

静かにダンスを踊りたい
小声で夢を語り合いたい

ここにはきっと誰も来ない
2人の自由を謳歌しよう


北極星

丸い地球のどこへ行っても
世界の中心はいつもここ

心に従って旅をしよう
これは昼も見える北極星


TDL

後回しにすることが増えれば
覚えておくべきことが増える

覚えておくことが増えると
脳の容量を無駄遣いする

やりたいことは今すぐやろう
さっさと出力してしまえばいい

嫌な予定は消してしまおう
全部 忘れてしまえばいい


指輪

これを付けた自分の姿を
誰にも見られなくていい

これを付けた自分の指を
自分の目で見られたらいい

自分のために自分を飾るの
他の誰かのためじゃなく


アイ

他人の役に立ちたいなんて
高尚な気持ちは持ってないけど

好きな人の役に立てたら
僕だって それは嬉しいんだ


向かい風には帆を下ろす
呼ばれない場に僕は行かない

追い風には流される
楽に遠くへ僕は行く

無風の日には水面(みなも)に浮く
沈まなければ大丈夫


ススメない

オススメしないといけないものは
そんなに好きじゃないんでしょう?

複数の人を道連れにしないと
不安で進めない道なんでしょう?


style

君と一緒かはどうでもいい
人と違うかもどうでもいい

自分がそれを好きなのか
大事なのは それだけだ


本当は

眠らなきゃと思う時点で
本当は眠りたくない

起きなきゃと思う時点で
本当は起きたくない

行かなきゃと思う時点で
本当は行きたくない

ちゃんと それに気づいていて
最初は それだけでいいから


Be happy

嫌なことは全部やめる
したいことだけをする

自分の思いに素直になる
そんな自分を自分で許す


ひとり暮らし

静かなカフェの一角で
一人で過ごす時間が好き

落ち着いた書店の中で
本を眺める時間が好き

お店に並んだお惣菜を
じっくり自由に選ぶのが好き

誰もいない家に帰って
ほっと 一息つくのが好き


プロフィール

水葵

Author:水葵
詩や言葉を呟く。
旧作はホームページに格納。
無断転載禁止

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